著者について 「戦略」と「誘惑」とは、いったい折り合いのよいものなのだろうか?確かにその通りと言えるだろう。ただし、暴力に頼らぬ勝利を得るためのひとつの手立て、としてである。戦わずして勝利を称え、敵対する者の精神を求め、さまざまな状況に適応する。孫子は、こうしたリレーショナル戦略として知られるある種の「誘惑」へと、我々をかりたてる。 中国兵法論13篇をもとに、著者は斬新な視点からの考察を試み、論評し、ビジネスにあるいはプライベートにも適用でき得る独創的な「誘惑」の秘訣を引き出してくれる。かつて敵軍を落とし入れんとする将官のためのものであった教訓が、現代では、無駄なくしかもエレガントに「誘惑」したい者にとっての巧妙な手立てにとなり変わるのである。「誘惑」とは人々の普遍的な関心の的であり、その限りないモダリティが、碁、合気道、闘牛といった多様な文化の例により本書で明らかにされる。政治家や経営者はもちろんのこと、職場でも私生活でもダイナミックでかつ調和のとれた人間関係を望むすべての人々の興味を引くものとなるだろう。 伝統的な中国36戦略に基づく前著『中国の戦略思考及び実践 ― 知恵の働き』につづく本書は、再び老子の『戦略論』を取り上げ、さらに他の伝統的な戦略論の見地をも取り入れて、文化によりその作用モダリティが異なる「誘惑」に焦点をあてたものである。 1981~1987年、科学ジャーナリストとして活動。1987年、グルノーブル大学コミュニケーション情報科学科にて博士号を取得。1988年、ポワティエ大学教授、現在に至る。 1989年、PCSTネットワーク(科学技術パブリックコミュニケーション)を設立、全世界で国際的なレファランスとして知られる。1993~ 2004年、ポワティエ大学にてコミュニケーション、情報科学技術研究室を指導。




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